定例会が閉会

 本日、第2回定例会の最終本会議。すでにニュースにもなっているが、私立保育園の補助金誤支給問題について、午前中に保健福祉委員会が開催された。9日の委員会では誤支給分の「返還を求める」としながら、一転、17日の保育園園長会の説明会では、区長が「返還を求めない」と受け止められる発言をし、マスコミが一斉に「返還を求めない」ニュースを流し、区民から税金を間違って支払ったのに返還を求めないのは問題と意見が寄せられている。この時点で議会での報告と違う対応をしていることがわかる。
 本日の委員会では、与野党問わず議会軽視の声が多数あがり、紛糾したことは言うまでもない。その結果、内容を精査し、議会と議論しながら、今後の方向性を定めるとして委員会は終了した。要するに「返還を求める」という立場で改めて方針について議論するということだ。
 ところが、委員会終了の2時間後、青木区長は人件費以外は「返還を求めない」と、9日と本日の委員会での議論の到達を無視した記者会見をおこなった。
 区議団は、本日の委員会では、①議会軽視、②誤支給して多く支給した補助金によって保育の質の向上につながったと区長が言っているので、要綱を改正し、補助金の増額支給を継続すべき、③返還については事業者と返還方法の相談をして対応すべき、という態度でのぞみ、補助金の増額支給については、調査をし運営をするうえで必要だということであれば改善したい、との答弁をひきだすことができた。
 それにしても、ここまで議会を無視するのは異常だ。議会を無視するのは、区民を無視するのと同じで青木区政の体質が現れている。間違って支給した税金の返還方法は、相談する以外にないのではないか。その返還の相談は、経過説明、再発防止策、区長の責任とセットでなければいけない。